なびNEWS ミャンマー編

ミャンマーのためにとりなしの祈りを!

2021年2月1日早朝。軍によるクーデターがおきたという情報に世界中が衝撃を受けました。一夜で昨日までの日常が一変する・・・。コロナ禍についで、ミャンマーは厳しい状況に直面しています。

そもそも、ミャンマーはどの様な国なのでしょう。ミャンマーはタイ、バングラディシュ、インド、ラオスと国境を接し東アジア、南アジア、東南アジアが出会う地政学的に重要な場所に位置しています。人口は約6300万人でビルマ族が70%と最も多く、シャン族、カレン族、カチン族など135の少数民族が居住する他民族国家です。

第二次世界大戦後の1948年、アウン・サン・スーチー氏の父、故アウン・サン将軍の指揮のもと。イギリス植民地から独立し民主政権を発足。しかし、1962年に軍によるクーデターで社会主義国家となりました。その間、軍幹部による利権の独占や少数民族との対立などにより社会的に不安定な状況が続き、豊かな領土とは裏腹に東南アジアで最も貧しい国となりました。大学の閉鎖や企業の国有化など、国民が学びまた豊かに生活する機会が奪われ、道路建設という名目で土地を奪われた多くの少数民族の人々が難民となりました。実は、日本で難民認定を受けた人の半数がミャンマー出身の人々(カチン族)ですが、タイ国境付近にも未だ国籍や難民認定を受けることのできない人々が現在も大勢住んでいます。(カレン族・カチン族など)

このような軍事政権に抵抗したのがアウン・サン・スーチー氏です。彼女は約15年間、自宅軟禁という状況の中でミャンマーの民主化を訴え続けました。国民からも圧倒的な支持を受け、欧米からの経済制裁の圧力もあり、軍事政権は民主政権への移行を受け入れることになりました。2010年に20年ぶりの総選挙を実施、その時、軍事政権を継承する政党が圧勝しましたが、当時のテイン・セイン政権は予想に反して民主化改革を進めました。そして2015年の選挙では、アウン・サン・スーチー氏の率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝し、スーチー氏が国家顧問兼外相として国家のトップにつきました。

民主化が定着し始めたと思われたこの頃から、ミャンマーへの投資が活発になりました。アジア最後のフロンティアと言われ、経済的可能性に大きな期待が膨らみました。日本からも多くの企業がミャンマーへ工場を移し、またビジネスチャンスを求めて企業家たちがミャンマーを訪れるようになりました。投資ブームや観光客の増加で、ホテルは不足し宿泊料金は高騰、電気や水道と行ったインフラも間に合わず、建設ラッシュが続いていました。2018年ごろから、KFCなどのファストフードの進出、日本製のコスメブーム、そしてネットで活躍するファションインフルエンサーの登場など、ミャンマーの人々の生活の変化が日本のニュースに取り上げられるようになり、2019年に宣教視察で訪れた時には空港拡張工事の最中で、国全体の「成長』への期待を感じることができました。

しかし、これまで様々な困難と犠牲を経てやっと手にすることのできた民主主義社会が、再び軍の暴挙によりあっさりと人々の手から奪われてしまいました。今回拘束された人の中には、政治家以外に文化・知識人も含まれていると言われています。更に、これまで軍と衝突してきた少数民族との対立の激化が予想され、経済成長を求めつつ強権的な政治を実行する中国型の政治が始まるのではと、多くの人々が警戒しています。

ミッションなびの支援するシュネムホームは、軍事政権時代、ビルマ軍と内戦状態にあった地域(シャン州)です。そして、貧しいミャンマーの中でも更に貧しい地域の一つに数えられ、子どもたちの多くは高校を卒業することができません。だからこそ、シュネムホームが継続されることを支援し、失望する多くの若者に将来の希望を提供する必要を再確認させられています。どうぞ、ミャンマーを覚えてお祈りください。そして子どもたちの将来を一緒に支えてください!

シュネムホームの近況報告

1.コロナの緊急事態が解除され生徒たちもホームに戻ってきました。

2.新しい生徒が1名、ホームの仲間に加えられました。

3.セフ宣教師ファミリーは新しい住宅に引っ越しました。

祈祷課題

1.政治的混乱が生徒たちの学びに影響を与えないように。

2.政変によりシャンの独立運動がさいねんし軍事衝突に発展しないように。

3.ホームを運営するスモン牧師、セフ&アタ宣教師夫妻の霊的、経済的祝福を覚えて。

4.ホームの働きを通して未伝の地に福音が伝えられるように。

定期サポーター募集しています!

ミッションなびは、アガペホーム(カンボジア)、シュネムホーム(ミャンマー)の運営を支援しています。両ホームとも経済的に就学の困難な児童・生徒を募り、共同生活を通して心身両面の成長を支援しています。また、聖書の学びを通して、まだ福音の伝えられていない地域への宣教活動を合わせて行っています。ホームの安定した運営のために、毎月10万円の支援金を必要解いています。また、支援金はカンボジア・ミャンマーでの子ども宣教、奨学金や緊急支援金としても用いられています。支援金はオンライン・口座振替どちらでもご利用いただけます!オンラインは500円〜

支援金は下記の働きのために運用されます

カンボジア
  1. アガペホーム運営費・・・年間40万円
  2. 子どもキャンプ運営支援・・・10万円
  3. アガペホーム修養会・・・5万円
ミャンマー
  1. シュネムホーム運営支援・・・30万円
  2. クリスマス会運営支援・・・5万円

 

(カンボジア、アガペホームの子どもたち)

(ミャンマー、シュネムホームの子どもたち)

 

 

募金先のお知らせ

カンボジア・ミャンマーへの支援に使用させていただきます。

支援金入金先
郵便振替  01760-4-67503
名義:ミッションなび Email:missionnavi@gmail.com

オンライン決済
カンボジア・ミャンマーへの支援

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